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- 持田 智
- 埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科
書誌事項
- タイトル別名
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- Reactivation of hepatitis B virus
説明
<p>B型肝炎ウイルスが肝細胞に感染すると,核内には2本鎖閉鎖環状DNAが生涯にわたって残存する.このためHBs抗原陽性のキャリアのみならず,HBs抗原陰性,HBc抗体ないしHBs抗体が陽性の既往感染例であっても,免疫抑制・化学療法を実施すると,血清HBV-DNA量が高値になり,肝炎を発症する場合がある.肝炎の発症は,日本肝臓学会のガイドラインに準拠したスクリーニングとモニタリングによって予防可能である.しかし,厚生労働省研究班の全国調査では,免疫抑制・化学療法が誘因のB型急性肝不全が根絶できていない.ガイドライン遵守の啓発活動と,医療経済も考慮した新たな対策の構築が必要である.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器病学会雑誌
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日本消化器病学会雑誌 119 (9), 812-820, 2022-09-10
一般財団法人 日本消化器病学会