液体窒素凍結による脂肪分の多いブリ切り身の脱油現象

  • 竹内 友里
    東洋製罐グループホールディングス株式会社イノベーション推進室
  • 李 潤珠
    東京海洋大学産学・地域連携推進機構サラダサイエンス寄附講座
  • 渡辺 学
    東京海洋大学食品生産科学部門
  • 鈴木 徹
    東京海洋大学産学・地域連携推進機構サラダサイエンス寄附講座

書誌事項

タイトル別名
  • The Phenomenon of Frozen Yellowtail Muscle by Liquid Nitrogen Freezing

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説明

<p><tt>本研究は液体窒素凍結によるブリの脱油現象調査を目的とした.脱油現象を観察するため,-</tt>30 ℃<tt>で静置凍結および液体窒素で浸漬凍結したブリ切り身試料を作製し,流水解凍後に紙皿に置いた状態で</tt>25 ℃<tt>で</tt>10 <tt>時間放置した結果,液体窒素凍結の方が多く脱油された.また,解凍後の時間経過によるドリップ流出において,-</tt>30 ℃<tt>凍結や液体窒素での浸漬凍結を行い,流水解凍直後と解凍後に</tt>10 ℃<tt>または</tt>25 ℃<tt>で</tt>18 <tt>時間保存後に脱水率・脱油率の測定を行った.解凍直後のドリップ流出率は液体窒素凍結の方が</tt>0.4%<tt>で低かったが,</tt>10 ℃<tt>や</tt>25 ℃<tt>の保存後はともに</tt>2 <tt>倍以上の増加傾向であった.</tt>25 ℃<tt>保存後では,液体窒素凍結試料の脱水率が</tt>7.6%<tt>,脱油率は</tt>5.5%<tt>であり,顕著に高い結果であった.以上の結果から,解凍後の貯蔵過程におけるドリップ量,特に脂質分の流出が多くなることが分かった.</tt></p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390856539345578240
  • NII論文ID
    130008052574
  • DOI
    10.11322/tjsrae.21-17_oa
  • ISSN
    2185789X
    13444905
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • Crossref
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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