機械的逆位相信号を用いた超音波異常診断の高感度化

書誌事項

タイトル別名
  • Sensitivity Improvement of the Ultrasound Diagnosis Using the Mechanical Antiphase Pulse

説明

<p>超音波パルスを用いた非破壊検査において,表面近傍の欠陥からの反射波を検出しようとすると,表面からの反射波が干渉して障害となる.これに対して,本研究では遅延材を工夫することによって表面からの反射波を別の新たな反射波で打ち消す.遅延材は対象物より音響インピーダンスの小さな固体材料から製作する.また,遅延材先端の一部を対象物に当て,別の一部を空気中に開放する.これにより,対象物に接触する側は固定端,空気中に開放される側は自由端となり,それぞれからの反射波は逆位相となる.接触側と開放側の面積比を適切にとれば,二つの反射波は相殺され,欠陥からの反射波だけが残る.本稿では,アルミ合金製対象物にメタクリル樹脂製の遅延材を組み合わせ,対象物表面からの反射波が一定程度打ち消されることを確認した.また,対象物表面に設けた欠陥の検出に提案手法を適用し,欠陥の影響を拡大して検出可能であることを確認した.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390856738296481024
  • DOI
    10.11345/japannctam.66.0_157
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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