外来化学療法を受ける患者にとっての悪性リンパ腫とともに生きる体験

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タイトル別名
  • Experience of living with the malignant lymphoma for the outpatients who are undergoing chemotherapy
  • ガイライ カガクリョウホウ ヲ ウケル カンジャ ニ トッテ ノ アクセイ リンパシュ ト トモ ニ イキル タイケン

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抄録

自宅での生活を維持しながら外来化学療法を受ける悪性リンパ腫患者の体験を当事者の視点から記述することにより、悪性リンパ腫とともに生きる体験を明らかにすることを目的とした。悪性リンパ腫とともに生きる体験をどのように捉えているか自由に語ってもらい、本人の語りを現象学的アプローチを参考に質的記述的に分析しだ。悪性リンパ腫患者は、『悪性リンパ腫罹患に伴う苦悩におびやかされ打ちのめされまいと懸命な努力をする中で、周囲に支えられながら気づきを得る体験を積み重ねていくようになる。この体験を礎にして、立ち上がる努力を始め、人生のコントロールを取り戻していく。がんをかかえて生きることへの不安は消えず、他の人と苦悩を分かち合えない孤独を感じるが、人生のコントロールを取り戻したことに力を得て、「私」の深まりと生の充実や、感謝、平穏を獲得する』という体験をしていた。

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