先天性水腎症(congenital hydronephrosis)
-
- 米倉 竹夫
- 現)奈良県総合医療センター小児外科 前)近畿大学奈良病院小児外科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Congenital Hydronephrosis
この論文をさがす
説明
<p> 先天性水腎症(congenital hydronephrosis)は尿路の発生異常により腎盂・腎杯および尿管を含む尿路が先天性に拡張した病態である.近年は胎児期や新生児期の超音波によるスクリーニング検査により無症候性の症例が多く発見されるようになった.先天性水腎症は,自然治癒するものから逆に腎障害が進行するものまでと,幅広いスペクトラムを有しており,それぞれの疾患や病態に即した診療を行う必要がある.そこでまず総論として,日本小児泌尿器科学会が発刊した小児先天性水腎症に対する診療手引の診療アルゴリズムに沿い,胎児期から乳幼児期を中心に病態や症状,画像診断,診療の要点について述べる.さらに各論として,先天性水腎症例の中で頻度が高く臨床的に問題となる腎盂尿管移行部通過障害,膀胱尿管逆流,尿管膀胱移行部通過障害,尿管瘤,異所性尿管,後部尿道弁などの閉塞性下部尿路疾患について,疾患の病態,定義・分類・診断・内科的および外科的治療,長期経過と管理について概説する.</p>
収録刊行物
-
- 日本周産期・新生児医学会雑誌
-
日本周産期・新生児医学会雑誌 58 (3), 420-443, 2022
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390857313231844992
-
- ISSN
- 24354996
- 1348964X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可