腫瘍関連エクソソームのプロテオミクスから解析する転移機構と診断バイオマーカー

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タイトル別名
  • Exosomal proteins in cancer: exosome-mediated metastasis and biomarker potential

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抄録

<p>エクソソームとは全ての細胞が産生する30-150 nmの微小胞で,元々は細胞のゴミ処理機構として認識されていた.しかし,近年になり放出されたエクソソームが他の細胞へ取り込まれることがわかり,新たな細胞間コミュニケーションツールとして着目されている.エクソソームにはタンパク質や核酸,脂質等が含まれており,末梢血中のエクソソームから得られるそれらの情報は体内状態を反映し,多くの疾患バイオマーカーとして期待されている.今回私は,エクソソーム含有タンパク質に特に着目し,末梢血中エクソソームのタンパク質組成が診断マーカーとなる可能性,そしてがん細胞が産生するエクソソームががんの臓器特異的転移に関わる機構について紹介する.</p>

収録刊行物

  • 自律神経

    自律神経 59 (4), 350-353, 2022

    日本自律神経学会

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