混合関数のNewton非退化性

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タイトル別名
  • Newton Non-degeneracy of Mixed Functions
  • コンゴウ カンスウ ノ Newton ヒタイカセイ

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説明

混合関数 f(z,z)に対し,そのラディアルNewton多面体を考えることにより, f(z,z)の面関数が定義される。面関数はラディアル擬斉次混合多項式である。混合多項式に対して「Newton非退化,強義Newton非退化」という概念があるが,混合関数 f(z,z)のすべての面関数がNewton非退化(あるいは,強義Newton非退化)であるときに,その混合関数はNewton非退化(あるいは,強義Newton非退化)であると言う。ラディアル擬斉次混合多項式が極擬斉次混合多項式でもあるとき,「混合擬斉次多項式」と呼ばれるが,混合擬斉次多項式であることを仮定すれば,少しの条件を加えることにより,Newton非退化,強義Newton非退化は同値な条件となる(命題7)。この小論では,この同値性について明確に整理して述べる。また,この同値性は正則な擬斉次多項式に対しても当然成立する(命題6)が,このことに関して改めて詳細な証明を与える。最後に,混合超曲面特異点のトーリック爆発射による特異点解消を考える際に重要な「利便(convenient)な混合関数」という概念について手短に解説する。

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