医療プロフェッショナリズム教育:何をどう教えるか

DOI
  • 宮田 靖志
    愛知医科大学医学部地域総合診療医学寄附講座

書誌事項

タイトル別名
  • Teaching medical professionalism: What to teach and how to teach

抄録

<p>プロフェッショナリズム教育には,アンプロフェッショナルな行為をしないという最低限の目標と,常に高みを目指すという向上心的目標の2つの学修目標を見据える必要がある.向上心的目標のためには,規範に基づいた教育からナラティブに基づいた教育への視点の転換が重要であり,これにはロールモデル,自己の気づき(省察),ナラティブ能力,コミュニティ・サービスが挙げられる.学修者には,これらにより,実際の臨床経験を通じて患者・住民・社会の期待を実感することが求められ,このことがプロフェッショナルとしてのアイデンティティ形成につながる.また,社会のニーズに応えるという社会的説明責任を学んでいくことにもつながる.そして,個人・対人・社会レベルにおけるプロフェッショナリズムを考え,複雑で混沌とした医療状況の中で悪戦苦闘しながら課題解決に当たる省察的実践家である真のプロフェッショナルを養成することを,医療専門職教育者は考える必要がある.</p>

収録刊行物

  • 薬学教育

    薬学教育 7 (0), n/a-, 2023

    一般社団法人 日本薬学教育学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390857932882379904
  • DOI
    10.24489/jjphe.2021-044
  • ISSN
    24334774
    24324124
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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