単一レクチン種を用いるサンドイッチEnzyme-Linked Lectin Assayによる高分子多糖類の新規定量技術の開発

  • 大島 俊文
    株式会社明治品質科学研究所分析研究部 現在所属 株式会社明治医薬・栄養剤事業部
  • 中山 魁
    株式会社明治品質科学研究所分析研究部
  • 髙林 久美子
    株式会社明治品質科学研究所分析研究部
  • 岩木 実里
    株式会社明治品質科学研究所分析研究部
  • 宇部 那菜
    株式会社ワールドインテック横浜営業所
  • 中島 章裕
    株式会社明治品質科学研究所分析研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a New Quantitative Method for Polysaccharide by Sandwich Enzyme-Linked Lectin Assay Using Single Lectin Species
  • タンイツ レクチンシュ オ モチイル サンドイッチ Enzyme-Linked Lectin Assay ニ ヨル コウブンシ タトウルイ ノ シンキ テイリョウ ギジュツ ノ カイハツ

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説明

<p>レクチンで高分子多糖類をサンドイッチするEnzyme-Linked Lectin Assay(ELLA)により,高分子多糖類の新規定量技術を開発した.本法は,96ウェルマイクロプレートに固相化したレクチンと高分子多糖類を反応させたのち,酵素標識レクチンを反応させ,酵素反応により比色する特異性の高い方法である.本法により,グアーガムが0.1〜3 μg mL−1の範囲で,Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus OLL1073R-1(R-1)株由来菌体外多糖(EPS)が0.2~1 μg mL−1の範囲で検出可能であった.除タンパク質処理したR-1株培養液のEPSの定量においては,添加回収率は97〜99% であり,分析精度は併行精度6.2%,室内再現精度6.8% であった.以上の結果から,本法によるEPS定量法は良好な分析能を示すことが確認され,さらに優れた操作性を持つことから,種々の高分子多糖類の定量への応用が期待される.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 72 (4.5), 167-173, 2023-04-05

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (11)*注記

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