女性の職業能力開発とキャリアチェンジのプロセスに関する研究 : 20代から40代の短大卒女性へのインタビュー調査から

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タイトル別名
  • Process of Womenʼs Vocational Ability Development and Career Change : Interviews with Women in Their 20s to 40s Who had Graduated from Junior Colleges
  • ジョセイ ノ ショクギョウ ノウリョク カイハツ ト キャリア チェンジ ノ プロセス ニ カンスル ケンキュウ : 20ダイ カラ 40ダイ ノ タンダイソツ ジョセイ エノ インタビュー チョウサ カラ

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説明

本稿の目的は、20代から40代の短大卒女性へのインタビュー調査から、女性の職業キャリアにおける職業能力開発とキャリアチェンジのプロセスをM-GTA(Modified Grounded Theory Approach)を用いて分析することである。なお、職業能力開発を、主に個人が自律的に行う自己啓発を中心にとりあげた。結論として、女性の職業能力開発とキャリアチェンジのプロセスは、キャリアの方向性やどのような能力開発をするかを内省し決定する心理面と、職業能力開発を行い、キャリアチェンジを実際に行う行動面の2つに分けられる。心理面として、ネガティブな心理とポジティブな心理、プライベートな状況の考慮といった内省を経て、キャリアの方向性を考え、職業能力開発やキャリアチェンジの意思決定を行い、行動に至っていた。具体的には、女性が組織外へのキャリアチェンジを図る際には、処遇の良さや、WLBや女性への差別がないといった女性の働きやすさを考慮し、自己の職務経験や強みも棚卸しした上で、必要な職業能力開発に臨んでいた。それまでの職務経験から業界専用技能や職種専用技能を有している事例では、同業界や同職種での転職を果たしている。全くの異業界、異職種へ転職するには、何らかの学び直しが転職を容易にするものの、その業界や職種での職務経験がない場合、リアリティ・ショックを受けて、退職に至ることもある。さらに再就職する場合、以前の職務経験が強みとなっていた。

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