線虫C. elegansの低温耐性・馴化における全身周回性の神経回路による腸の脂肪蓄積の制御

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書誌事項

タイトル別名
  • Regulation of intestinal fat accumulation by whole-body circular neural circuits during cold tolerance and acclimation in nematode C. elegans
  • センチュウ C. elegans ノ テイオン タイセイ ・ ジュンカ ニ オケル ゼンシン シュウカイセイ ノ シンケイ カイロ ニ ヨル チョウ ノ シボウ チクセキ ノ セイギョ

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説明

動物の寒冷適応戦略の解析モデルとして使われている線虫C. elegansの低温応答・低温耐性に関する最新の研究を紹介する.C. elegansは,そのエレガントな姿に引けを取らないほど古典的な遺伝学に力強い長所があり,それに加えて,最新の全脳イメージングや,個体が持つ302個の全ての神経細胞の単一ニューロントランスクリプトームデータベースなど,最先端の学術ソースを兼ね備える究極のモデル動物である.本稿では,C. elegansが示す低温耐性と温度馴化における,温度受容から低温耐性までの分子と組織のネットワーク機構に関する最新の知見を概説する.シンプルな動物の低温耐性から次々と見つかってきた,予期せぬ分子と組織を介した低温耐性の制御機構には,分野外の読者も興味を惹かれるであろう.

収録刊行物

  • 低温科学

    低温科学 81 19-26, 2023-03-20

    低温科学第81巻編集委員会

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