人間ドック男性受診者における血清LDLコレステロール値と身体特性・生活習慣の関連

  • 木下 美紀
    医療法人大医会 予防医学推進・研究センター
  • 大谷 隆浩
    名古屋市立大学 大学院医学研究科 公衆衛生学分野
  • 鈴木 貞夫
    名古屋市立大学 大学院医学研究科 公衆衛生学分野
  • 藤田 紀乃
    医療法人大医会 予防医学推進・研究センター
  • 和田 昭彦
    医療法人大医会 予防医学推進・研究センター
  • 松井 寛
    医療法人大医会 予防医学推進・研究センター
  • 大島 慶太
    医療法人東海予防医学クリニック
  • 長岡 芳
    医療法人大医会 予防医学推進・研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Association Between Serum LDL-cholesterol Levels and Physical Characteristics and Lifestyles Among Male Medical Examinees
  • ニンゲン ドック ダンセイ ジュシンシャ ニ オケル ケッセイ LDL コレステロールチ ト シンタイ トクセイ ・ セイカツ シュウカン ノ カンレン

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抄録

<p>目的:人間ドック男性受診者の血清LDLコレステロール(以下,LDL-C)値と身体特性・生活習慣の関連を検討した.</p><p>方法:2017,2018年度の同時期に当センターを受診した340名を対象とした.LDL-C値140mg/dLをカットオフ値とし,両年度のLDL-C値の変化から維持群,改善群,悪化群,非改善群の4群に分けて検討した.4群間の比較はχ2検定により行い,有意となった項目はBonferroni法により群間比較を行った.また,ロジスティック回帰分析によりLDL-C値140mg/dL未満と各項目との関連を検討した.</p><p>結果:BMI,体脂肪率,脂肪肝,長期的体重増加,運動習慣,間食習慣において4群間に有意な差があった.BMI 25kg/m2以上(以下,肥満),体脂肪率25%超,脂肪肝あり,長期的体重増加ありの割合は非改善群が維持群より高く,運動習慣ありの割合は維持群と改善群が非改善群より高く,間食習慣ありの割合は悪化群が維持群と非改善群より高かった.前年度LDL-C値に基づく層別ロジスティック回帰分析により,前年度140mg/dL未満群は間食習慣ありが有意な負の関連を,140mg/dL以上群は前年度肥満が有意な負の関連を,運動習慣ありが有意な正の関連を示した.</p><p>結論:間食習慣がある者はLDL-C値が140mg/dL以上に上昇し,非肥満者と運動習慣がある者はLDL-C値が140mg/dL未満に低下することが示唆された.</p>

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