東海・北陸支部の多様な調理法と家庭料理の伝承調査

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タイトル別名
  • Survey on various cooking methods and traditions of home cooking in the JSCS Tokai-Hokuriku Branch
  • Characteristics of various cooking methods and traditions of home cooking in Fukui prefecture
  • —福井県の多様な調理法と家庭料理の伝承の特徴—

抄録

<p>【目的】本研究は,特別研究「多様な調理法と家庭料理の伝承調査」の一部として急速に変化している調理器具や調理法,市販複合調味料等の利用など,福井県における家庭料理の現状を把握し,家庭料理の伝承のための方策を検討することを目的として行った。</p><p>【方法】福井県の大学生を対象とし,2022年10月1日~2023年2月28日にインターネット(Web)調査により実施した。調査項目は,属性,調理機器・器具の使用経験と調理目的,料理17品の調理状況および複合調味料の使用の有無などである。統計解析には,EZR 1.61(自治医科大学さいたま医療センター)を用い,有意水準は5%とした。</p><p>【結果】福井では1校の学生120人に調査票を配布し97人から有効回答を得た(有効回答率80.8%)。女性が91.8%,年代は10歳~20歳代が99.0%を占め,自宅生は88.7%,専攻は管理栄養士養成課程が100.0%を占めた。三世代家族は43.3%を占めた。調理頻度はほぼ毎日が32.0%,3~4回/週が21.6%,1~2回/週が35.1%を占めた。主に家で作ると回答した割合が高い料理(90%以上)には,卵焼き97.9%,ご飯(米飯)95.9%,味噌汁92.8%があげられ,家で作る割合が低い料理(25%未満)には赤飯12.4%,煮豆24.7%があがった。東海北陸支部の他の6県と比較すると,調理機器の使用では,IHコンロが69.1%を占め,その使用率が有意に高かった。また,調理学実習で使っている割合が高い調理器具が多かった。複合調味料の使用では,和風だしの素94.8%,シチュールウ82.5%,すし酢44.3%が他県に比べ使用率が有意に高かった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390860377325846016
  • DOI
    10.11402/ajscs.34.0_171
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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