ペルーの児童養護施設に関する研究動向と自立支援の課題

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  • A review of Children’s Care Homes in Peru and Challenges in the Self-reliance Support

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抄録

本研究では,ペルーの児童養護施設に関する研究動向の整理を行い,その特徴を明らかにするとともに,ペルーにおける児童養護施設退所後の自立支援の課題を検討することを目的として,スコーピングレビューを参考にした文献選択を実施した。その後,採用された73件の論文を対象に文献検討を行った結果,主要なテーマは「施設入所児童の心理社会的特徴の理解」,「施設内外の支援者の機能と役割」,「施設退所後を見据えた支援」,「家族支援とコミュニティアプローチ」,「社会資源の利用」,「施設の建築とデザイン」,「施設職員の意識及び実態の把握」の7つにまとめることができた。その内容からは,現場の施設職員が退所後を見据えた様々な関わりを行っていることが示された。一方で,ペルーにおける自立支援の課題には,主に,職業訓練プログラムや国家奨学金の有効利用と利用者のモチベーション維持の困難さ,施設退所者の実態に関する情報の不足,施設退所後のサポートの希薄さがあることが示唆された。

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