IAT、紙筆版IATの特性の再検討および音声版IATの提案
書誌事項
- タイトル別名
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- Reconsideration of the correlation structure between the IAT and the paper-pencil IAT, and proposal of a new version of the IAT using voice
- IAT 、 シヒツバン IAT ノ トクセイ ノ サイケントウ オヨビ オンセイバン IAT ノ テイアン
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説明
社会学分野で行われる社会調査では、これまで、自己報告型の質問を通して、社会意識の測定を行うことが通例であった。しかし、この方法では、回答にさまざまなバイアスが含まれる可能性がある。本研究では、このような方法の限界を克服すると期待され、社会心理学分野で盛んに研究されてきている潜在的態度の測定方法(潜在連合テスト:IAT)を用いて、1)既存のIATと顕在指標の間の関係の整理、2)集合調査等で利用可能な音声を利用した新版IATの提案と課題の整理の2点を行った。具体的には、96名の実験参加者に対し、IAT、紙筆版IAT、音声を用いた新版IAT、SD法による顕在指標の測定を行った。その結果、既存のIAT手法に関して、IATと紙筆版IATの順序が大きな影響を与えており、紙筆版IATが先に行われたときのみ、IATと紙筆版IATは相関を有した。また、この時のみ、紙筆版IATは顕在指標と相関を有するという結果が得られた。また、音声を用いた新版IATに関しては、いくつかの問題点が明らかになったが、それらの点を改善すれば、潜在連合を測定するあらたなツールとなると考えられる。
科研・挑戦的研究(萌芽)課題番号:18K18704
収録刊行物
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- 関西大学社会学部紀要
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関西大学社会学部紀要 55 (1), 1-21, 2023-09-30
関西大学社会学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390860642192724224
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- NII書誌ID
- AN00046982
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- HANDLE
- 10112/0002000366
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- NDL書誌ID
- 033119580
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- ISSN
- 02876817
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- KAKEN