認知行動療法(CBT)による不登校支援の試み「不登校の子どもを抱える保護者へのグループワーク」の研究

DOI
  • 南谷 則子
    千葉大学子どものこころの発達教育研究センター

抄録

<p>本研究では,不登校当事者ではなく,保護者に対し認知行動療法に基づくグループワーク(CBT-P/NA)を実施するという形で,家族機能の高まりを期待し,保護者のメンタルヘルスの改善や生活の質(QOL)の向上を図る支援に着目した.グループプログラムを開発し効果測定後,さらに地域コミュニティに浸透を図るために支援の専門家をファシリテーターとして養成することを企図した.その後各地域の公民館や病院などさまざまな場面で,ファシリテーターによる本プログラムの運営を展開し,自記式質問紙による量的な効果及び自由記述の分析を行った.結果として,筆者実施分と同様の効果を上げ,ファシリテーター実施のプログラムにおけるロイヤリティ及びフィジビリティの面での有効性が推測された.</p><p>現在までの「認知行動療法に基づく不登校親支援プログラム(CBT-P/NA)」の効果研究及び支援の軌跡を記し,今後の課題についても述べる.</p>

収録刊行物

  • 子どものこころと脳の発達

    子どものこころと脳の発達 14 (1), 69-76, 2023-11-30

    大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861228325104000
  • DOI
    10.34572/jcbd.14.1_69
  • ISSN
    24358819
    21851417
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ