抄録
<p>【目的】当院における変形性股関節症(股OA)患者の背景,術式,患者数の経時的変化を検討した.【対象と方法】1984年から2019年の36年間で,股OAに対して,初回手術を行った4509関節を対象とした.調査項目は性別,平均年齢,術式,1次性OAか2次性OAかを経時的に調査した.【結果】性別では,女性患者が圧倒的に多いが,男性割合は緩やかに上昇傾向であった.平均年齢は41歳(1984年)から68歳(2019年)に高齢化しており,術式は2000年までは関節温存手術であるキアリ骨盤骨切り術(キアリ手術)と人工股関節置換術(THR)はほぼ同数であったが,2000年以降はTHR症例数が徐々に増加し,現在では圧倒的にTHR症例数が多くなっていた.また,1次性OAは約10%前後であった.【考察】股OAの初回手術において,徐々に高齢化を認め,男性症例や1次性OA患者の増加を認めた.また,骨切り手術を必要とする若年者も大幅に減少傾向であった.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 72 (3), 405-409, 2023-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390861305860265600
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可