ひきこもり状態にある人の家族が認識する家族会の機能

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タイトル別名
  • The Function of Family Associations Perceived by Family Members of Individuals with <i>Hikikomori </i>

抄録

<p>本研究では,ひきこもり家族会への期待と実際に家族会から得られた結果,そしてそのギャップ(差異)を明らかにすることを目的とした。加えて,この期待と結果との差異と参加者が望む支援との関連をテキスト分析により予備的に検討した。本研究では,50以上のひきこもり家族会をもつ全国ネットワークから研究参加者を募り,家族会に対する期待や家族会から得られた結果などを問う10項目について回答を得た。父親61名,母親165名の回答を分析対象とし,その平均年齢は 65.11歳であった。混合モデル分析の結果,家族会への期待は「子どもへの具体的な関わり方を学びたい」が最も高く,家族会から得られた結果は「同じ立場の家族と交流したい」が最も高い傾向にあった。期待と結果の差異に対する結果から,参加者は子どもへの具体的な関わり方について期待していたほどには学べていない傾向がある一方で,期待していたよりも自分の経験を共有することで気持ちが楽になる傾向にあることが示された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861383231534976
  • DOI
    10.11544/cou.55.1.2_17
  • ISSN
    21864594
    09148337
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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