オンラインシステムを用いたがん体験者参加型演習の実践 -COVID-19 流行下における成人看護学実習の新たな取り組み-

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タイトル別名
  • Practice of Participatory Exercises for Cancer Survivors Using an Online System: New Approaches Toward Adult Nursing Practice Under the COVID-19 Pandemic

抄録

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い,看護教育における臨地実習の実施形態 は大きく様変わりし,多くの保健医療系大学はオンラインや学内の演習に切り替えて取り組 んでいる.A 大学においても成人看護学臨地実習の補完として,オンラインシステムを利 用してがん体験者に問診を行い,看護過程を学修するプログラム(がん体験者参加型演習: 以下,本演習)を実施した.本稿では,本演習における学生の学びの特徴を明らかにするこ とを目的とする.本演習を履修した54 名の学生のうち49 名から回答のあったリアクション ペーパーの内容について,テキストマイニングを用いて分析した.その結果,がん体験者と 関わる貴重な機会が得られたこと,コミュニケーションの方法を考えることができたこと, がん体験者と関わる大切さを再認識したことなど,今後の実習に活用できることが明らかと なった.以上より,本演習は病棟実習で行う看護過程の学びを補完する学修となっており, 実習形態の幅を拡げる一助になることが示唆された.

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