無線通信を利用した移動体位置検知における精度向上と長距離への適応

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タイトル別名
  • Improving Accuracy and Applicability to Long Distance in Mobile Position Detection Using Wireless Communication

抄録

列車のような移動体の制御を行う上で,移動体の位置をできるだけ正確に把握することが重要であり,様々な位置検知手法が用いられている.今回,無線通信による手法を用い,高速移動体の位置を精度よく,長区間に渡り継続的に検知できる仕組みを実用化した.一般に,電波は周辺の構造物等に反射しながら伝搬するため,基地局―移動局間の距離が大きくなるほど,基地局―移動局間距離と伝搬経路長との間には乖離が生じるほか,マルチパスによる伝搬経路長のばらつきも発生する.これらに対し,適切な補正を施すことにより誤差を低減した.本研究における位置検知手法は,誤差の蓄積がない絶対位置検知手法であり,車輪回転数の計測といった他の相対位置検知手法と相補的に用いることで,位置検知の信頼性を高めることができる.本論文では,上記の位置検知方式及び補正手法について説明するとともに,高速鉄道の試験線に構築したミリ波無線通信システムにて検証した結果を報告する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861880807867776
  • DOI
    10.14923/transcomj.2023jbp3013
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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