CIN3に対するレーザー蒸散術後は長期の経過観察が必要である

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  • Long-term follow-up is needed after laser vaporization for cervical intraepithelial neoplasia 3

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抄録

<p>概要:Cervical intraepithelial neoplasia 3(CIN3)は子宮頸癌治療ガイドラインで円錐切除が推奨されるが,周産期リスクを考慮し,レーザー蒸散が選択される場合がある.【目的】レーザー蒸散の治療成績と再発リスク因子を後方視的に検討する.【方法】当院で2014~2018年に初回治療でレーザー蒸散したCIN3 338例を対象とした.統計解析はJMPversion17を用い再発率,再発リスク因子を検討した.【結果】年齢の中央値35歳(20~89),BMIの中央値20.7 kg/m2(14.7~34.7).出産歴は175例,喫煙歴は153例に認めた.術中出血量>50 mlは11例,観察期間の中央値は34カ月(0~83).32例が再発し,1年再発率,2年再発率,3年再発率は2.8%,6.3%.9.1%であった.再発リスク因子は年齢,BMI,出産歴,喫煙歴,治療前のHPV感染状況,術中出血量で解析したが,統計学的有意差は認めなかった.【結論】レーザー蒸散後の再発リスク因子は抽出できなかったが,経時的に再発率が上昇するため,長期間の経過観察が望ましい.</p>

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