MASLD/MASH関連肝硬変を背景に脂肪肝炎様肝細胞癌を発症した43歳高度肥満症の1例

書誌事項

タイトル別名
  • MASLD/MASH-related hepatocellular carcinoma in a 43-year-old morbidly obese patient

抄録

<p>症例は43歳男性.高度肥満,糖尿病およびmetabolic dysfunction-associated steatotic liver disease(MASLD)に対して経過観察中であった.20XX年6月,造影CTおよびEOB-MRIにて肝S5に8 mmの肝細胞癌を疑う病変を認め,腹腔鏡下肝部分切除術を施行した.病理組織学的検査の結果,腫瘍は中分化型肝細胞癌で,steatohepatitic hepatocellular carcinomaに亜分類される所見であった.非腫瘍部はmetabolic dysfunction-associated steatohepatitis(MASH),Brunt分類Stage 4と診断した.20XX+1年4月肝細胞癌の再発を認め肝動脈化学塞栓療法にて治療を行ったが,肝予備能の低下を認め,現在,生体肝移植を検討している.</p>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 65 (3), 131-138, 2024-03-01

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (21)*注記

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