水上勉の竹人形芝居創始についての一考察

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  • A Study on the Founding of Bamboo Puppet Theater by Tsutomu Mizukami
  • スイジョウ ツトム ノ タケ ニンギョウ シバイ ソウシ ニ ツイテ ノ イチ コウサツ

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抄録

論文

小説家・水上勉は、自身の小説を戯曲化して演劇に供するだけでなく、戯曲を再改訂して人形劇台本を著し「竹人形芝居」を創始した。なぜこのようなアプローチを同一作品に施す必要があったのか。本稿の目的は、竹人形の発案に至る水上と竹との関わりを概観しながら、この「なぜ」に答えようとするものである。本稿の問いへの考究にあたり、研究方法としては、先ず水上が諸所で述べている竹や竹人形についての言説や述懐を拾い集め、次にそれを整理・考証しながら竹人形芝居創始の動機についての解説を試みる。最後にその動機から導き出された構成的説明を結論部に示し、それによって水上勉という作家の特異性の一端を竹人形芝居創始の観点から明らかにする。

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