諸外国の食事ガイドラインにおける野菜類の分類と1日あたりの推奨摂取目標量

  • 苑 暁藝
    国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 栄養疫学・食育研究部
  • 田島 諒子
    国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 栄養疫学・食育研究部
  • 松本 麻衣
    国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 栄養疫学・食育研究部
  • 藤原 綾
    国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 栄養疫学・食育研究部 国立医薬品食品衛生研究所安全情報部
  • 岡田 恵美子
    国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 栄養疫学・食育研究部
  • 瀧本 秀美
    国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 栄養疫学・食育研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Food Classification as Vegetable and Recommended Daily Intake in Foreign Dietary Guidelines – A Comparison with Vegetable Intake Recommendations in Healthy Japan 21 (Second Term)
  • 諸外国の食事ガイドラインにおける野菜類の分類と1日あたりの推奨摂取目標量 : 健康日本21(第二次)の目標値との比較
  • ショ ガイコク ノ ショクジ ガイドライン ニ オケル ヤサイルイ ノ ブンルイ ト 1ニチ アタリ ノ スイショウ セッシュ モクヒョウリョウ : ケンコウ ニホン 21(ダイニジ)ノ モクヒョウチ ト ノ ヒカク
  • ─健康日本21 (第二次) の目標値との比較─

この論文をさがす

抄録

<p>【目的】Food-based dietary guideline (FBDG) を対象とし,野菜類の1日あたりの推奨摂取目標量ならびに野菜類の分類を健康日本21 (第二次) における野菜類の目標項目と比較することとした。</p><p>【方法】諸外国 (30ヵ国) のFBDGから野菜類の推奨摂取目標量を抽出し,策定根拠の有無を確認し,野菜類の分類に一貫性が見られていない食品 (野菜ジュース,じゃがいも,じゃがいも以外のいも,豆類) および地域別に摂取習慣が異なる可能性が高い食品 (漬け物,きのこ類,藻類) を対象項目とし,野菜類の分類を整理した。</p><p>【結果】日本と同じく,野菜類が独立した食品群として推奨された国は19ヵ国であり,推奨摂取目標量の範囲は 160~900 gに設定されていた。9ヵ国では野菜類と果物類を,2ヵ国では野菜類と豆類を合わせて推奨摂取目標量が設定されており,その範囲は 300~1,100 gと幅が広かった。また,日本を含めた19ヵ国のFBDGで野菜類の推奨摂取目標量の策定根拠が説明されていた。じゃがいもと豆類が野菜類に含まれるか否かについては,ほぼすべてのFBDGで明記されており,7割以上のFBDGで野菜類に分類されていなかった。野菜ジュースは12ヵ国で分類が不明であったが,日本を含め16ヵ国では野菜類に含まれていた。きのこ類については,分類が明記されていない11ヵ国を除き,日本以外のすべての国で野菜類に含まれていた。</p><p>【結論】国や地域における食文化は異なるため,日本の野菜類の推奨摂取目標量との相互比較は困難であった。</p>

収録刊行物

  • 栄養学雑誌

    栄養学雑誌 82 (1), 44-57, 2024-02-01

    特定非営利活動法人 日本栄養改善学会

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ