デジタル式帯磁率測定器を用いた河川砂の帯磁率測定 : 理科教材としての河川砂の新たな可能性について

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  • Measuring the Magnetic Susceptibility of River Sand: New Possibilities for River Sand as a Science Teaching Material

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抄録

河川砂が岩石サイクルの中で多様化することを示す事象として砂鉄に着目し,その濃集程度の違いが帯磁率に反映されると考えた。デジタル式帯磁率測定器KT-10 v2 を用いて河川砂の帯磁率を測定するための条件を検討して測定手順としてまとめ,斐伊川水系上流部において試行的に帯磁率測定を実施した。河川砂と周辺に分布する岩石の帯磁率を比較すると,河川砂の帯磁率は,やや低い値を示す一方で岩石の帯磁率では認められない高い値を示すこともあり,バイモーダルな度数分布を示す可能性が示唆された。このことは河川砂の多様化と関連付けることができ,帯磁率に着目した河川砂の理科教材としての活用可能性が示唆された。

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