大腿四頭筋の安静時弾性と急速な力発揮を伴う運動パフォーマンスの関係

DOI
  • 足立 梨紗
    札幌医科大学大学院 保健医療学研究科
  • 小出所 大樹
    国立スポーツ科学センター スポーツ科学・研究部
  • 中尾 学人
    札幌医科大学大学院 保健医療学研究科 札幌医学技術福祉歯科専門学校 理学療法士科
  • 山形 一真
    札幌医科大学大学院 保健医療学研究科
  • 谷口 圭吾
    札幌医科大学 保健医療学部 理学療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between resting quadriceps elasticity and explosive athletic performance

抄録

<p>【目的】超音波せん断波エラストグラフィにて測定された大腿四頭筋の安静時弾性と急速な力発揮を伴う運動パフォーマンスの関係を検討した。</p><p>【方法】股関節屈曲90˚,膝関節屈曲0˚,90˚,120˚にて安静時の大腿直筋,内側広筋,外側広筋の弾性率を測定した。等尺性膝伸展時のトルク発揮率,スクワットジャンプ高,リバウンドジャンプ高,リバウンドジャンプ指数を計測し,各筋の弾性率との関係を分析した。</p><p>【結果】膝関節屈曲0˚では大腿直筋の弾性率とトルク発揮率に,膝関節屈曲90˚では大腿直筋の弾性率とリバウンドジャンプ指数に正の相関を認めた。膝関節屈曲120˚では広筋群の弾性率とトルク発揮率,スクワットジャンプ高,また内側広筋の弾性率とリバウンドジャンプ指数に正の相関を認めた。</p><p>【結論】筋短縮位及び軽度伸長位における大腿直筋,筋伸長位における広筋群の高い安静時弾性は急速な力発揮を伴う運動パフォーマンスに貢献する可能性が示された。</p>

収録刊行物

  • スポーツ理学療法学

    スポーツ理学療法学 2 (1), 60-70, 2024-03-22

    一般社団法人 日本スポーツ理学療法学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862500628673024
  • DOI
    10.57495/jjspt.2.1_60
  • ISSN
    27584356
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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