教育実習中の失敗経験と実習効力感の関連

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タイトル別名
  • ―失敗観にも着目して―

抄録

教育実習生の実習効力感の実習前から実習後への変化を,期間中の失敗経験と失敗観がどのように説明するかを検討した。対象者は大学3年次生149 名であり,教育実習の前後に縦断調査を行った。その結果,後半実習の失敗の大きさと効力感Ⅱ(実習生規範)に正の関連があった。失敗観では「失敗の発生可能性」と効力感Ⅰ(教師の役割)が,「失敗のネガティブ感情価」が効力感Ⅱと,いずれも負の関連を示した。失敗観が調整変数として機能した組み合わせでは,例えば「失敗の学習可能性」や「失敗の発生可能性」を認識している人が大きい失敗をすると,効力感が低下していた。以上のことから,教育実習前後の指導における留意点が提言された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862545803732224
  • DOI
    10.60181/arjasp.15.0_79
  • ISSN
    27586588
    21854602
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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