共同推敲時に働く読み手意識の育成過程に関する研究―共同推敲者の批判的思考に着目して―

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書誌事項

タイトル別名
  • Acquiring Process of Learner’s Audience Awareness during the Team Editing: Focusing on Co-Editors Critical Thinking

抄録

<p>本研究は、書くことを文化学習と捉え、共同推敲者という視点に着目することで、学習者が共同推敲時に働かせる読み手意識の実態を明らかにすることを目的とする。まず、共同推敲者が働かせる読み手意識を、書き手の思考に関する研究と批判的思考に関する研究を手がかりに整理した。次に、実際に共同推敲者が働かせる読み手意識を分析するために、筆者が担任する都内私立A小学校5年生36名を対象に、実践及び調査を行った。調査は共同推敲時の音声記録を中心に分析した。そして、学習者が共同推敲時に働かせる読み手意識の実態を3つの分類に措定した。調査の結果、読み手の多様な様相を知ることのできる場が共同推敲者の読み手意識の獲得に影響を及ぼすことが明らかとなった。また、共同推敲者同士で「書き手にとっての読み手」に関する検討を行うことが、共同推敲者としての成長を促すことが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 国語科教育

    国語科教育 95 (0), 53-61, 2024-03-30

    全国大学国語教育学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862623770089344
  • DOI
    10.20555/kokugoka.95.0_53
  • ISSN
    21899533
    02870479
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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