経上皮電気抵抗測定のための簡便に作製できるマイクロ腸管モデルの開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of an Easy-to-Fabricate Micro-Intestine Model for Measuring Trans-Epithelial Electrical Resistance

抄録

<p>腸管吸収や腸内細菌叢に関する研究のためにマイクロ腸管モデルが注目されている.この腸管モデルを構築するためには,単層培養した腸上皮モデル細胞が細胞間にしっかりとしたタイトジャンクションを形成していることが必要であり,それを確かめるために経上皮電気抵抗(Trans-epithelial electrical resistance, TEER)を測定することが必要である.そこで,一般的な生化学系の実験室でも作製できる,TEER測定可能なマイクロ腸管モデルを開発することを目指した.ポリジメチルシロキサン,ポリエステル多孔質膜,白金線を用いて作製したマイクロデバイスにヒト腸上皮モデル細胞としてCaco-2細胞を培養し,マイクロ腸管モデルを構築した.細胞の生育に伴って経時的にTEERの値が上昇する様子が計測でき,開発したモデルが実用的であることが示された.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 73 (3), 117-121, 2024-03-05

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (12)*注記

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