公的日本語教育を担う日本語教師に求められるもの

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タイトル別名
  • Essential Perspectives for Teachers Engaged in Japanese Language Education in Accordance with Public Policy

抄録

<p> 本稿は国の政策としての公的日本語教育を担う日本語教師に求められる姿勢・視点について論じたものである。近年,日本語教育は公共的な課題として認識され法整備や政策立案が進んでいる。その中でも特に,日本語教師の資格に関する動向は,日本語教師にとって高い関心のある政策動向である。よりよい日本語教育政策を考えるにあたっては,公共政策学の知見を日本語教育政策研究に援用できる。公共政策学における政策サイクルの観点から,日本語教師の資格に関する議論の経緯を分析すると,いくつかの課題が指摘できる。今後,日本語教師が公的な日本語教育に実践者として携わるにあたっては,政策決定に関する知識を持ち,自らの実践をふりかえる批判的な姿勢・視点を通して,メゾ・ミクロそれぞれの階層で日本語教育に携わる専門性が求められる。そして,日本語教育を「なぜ」「なんのために」やるのかという本質的な議論を活性化する必要がある。</p>

収録刊行物

  • 日本語教育

    日本語教育 181 (0), 4-19, 2022-04-25

    公益社団法人 日本語教育学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862887140817536
  • DOI
    10.20721/nihongokyoiku.181.0_4
  • ISSN
    24242039
    03894037
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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