リテールマーケティング研究への道程(6) : リテールマーケティング組織における伝達すべき「知識」を探る前段階

DOI 機関リポジトリ オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • The Long Journey of Retail Marketing Research (6) : Preliminary Step to Explore the "Knowledge" to be Transferred in Retail-marketing Organizations

この論文をさがす

抄録

本稿は,個人や組織が有する知識について,その概念の検討を行った。知識は形式知と暗黙知に区分され,これまで議論されてきたことから,各々の知識の表現に言及した。生産現場や流通現場では,個人が有する知識が多く存在する。そこでは,暗黙知をいかに形式知に変換させるかが重要となる。またその転換を中心に提示している「知の表現モデル」について,時間経過による変化や移行を整理した。とくに流通現場にこれまでとどまっていた知識を海外の現場へ移転することを想定し,その伝承研究にも焦点を当てた。そこでは知識管理や知識経営の側面からナレッジマネジメントの必要性にも言及した。さらに野中他による「SECI モデル」をもとに,形式知への転換の試みが行われる中,知識の内在化が進行している状況から形式知と暗黙知両方を重視した経営の必要性について取り上げた。これは単に知識移転のメカニズムを分析するだけでなく,知識を活用することで起こるイノベーションに結びつく可能性があるためである。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ