腹腔鏡内視鏡合同胃局所切除術を行った神経線維腫症1型関連胃GISTの1例

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タイトル別名
  • A Case of Solitalry Gastric Gastrointestinal Stromal Tumor Associated with Neurofibromatosis Type 1 Locally Resected by Laparoscopic and Endoscopic Cooperative Surgery
  • フククウキョウ ナイシキョウ ゴウドウ イ キョクショ セツジョジュツ オ オコナッタ シンケイ センイ シュショウ 1ガタ カンレン イ GIST ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は神経線維腫症1型(NF1)患者の40歳,男性.上腹部違和感に対する上部消化管内視鏡検査より胃体上部の内腔発育型,30mm大のGISTと診断された.胸腹部CTでは他病変は認めなかったが,NF1関連GISTは小腸に好発し複数の臓器に多発する傾向があるため,術式としては胃GISTの切除のみならず他病変の有無の確認が重要と考えた.手術は腹腔内を鏡視下に詳細に観察し他病変のないことを確認し,胃GISTに対しては腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)による胃局所切除を行った.術後経過は良好で,4年経過した現段階で再発は認めていない.NF1関連GISTが胃に単発で発生することは非常に稀であるため,NF1患者に胃GISTが発見された際は他病変の存在も念頭に置くべきで,術前画像検索で明らかでなかった場合も術中検索を詳細に行うべきと思われる.その手段としては鏡視下観察が低侵襲性の面でも有用と考えられる.</p>

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