書誌事項
- タイトル別名
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- Characteristics of L2 Learners' Use of Adverbial Elements in English and Japanese: Focusing on Verbalization Patterns in Motion Event Descriptions
説明
移動事象の描写では,何を言語化するかという点において母語における「話すための思考(thinking for speaking)」が第二言語習得に影響を与えていることが指摘されている(Slobin 1996)。本稿では,移動事象を描写する言語産出実験で得られたデータを元に,日英語母語話者と学習者の副詞的要素の使用を比較することで,各話者の特徴を探ると共に,その要因を検討する。これまであまり重視されてこなかった副詞的要素を各言語間(日本語母語話者の日本語・英語,英語母語話者の英語・日本語)で比較し,分析することによって,より詳細に移動の様子(様態)を描写しようとする英語母語話者の傾向が,学習言語においても見られることがわかった。また,使用可能な要素でできる限り表現しようとする学習者のストラテジーについても,目標言語の母語話者の表現と,そして学習者言語同士を比較することによって明らかになった。本稿では,副詞的要素の分析が話者の事態認識のさらなる解明につながる可能性を示す。
収録刊行物
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- 国立国語研究所論集
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国立国語研究所論集 27 57-76, 2024-07
国立国語研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390863783061907456
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- ISSN
- 21861358
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可