蛍光検出HPLCによる杏仁含有食品中のシアン化物イオン及びシアノ配糖体の定量

古澤 魁世, 菊島 優奈, 葛西 伶乃凜, 岩崎 雄介, 伊藤 里恵, 穐山 浩

doi:10.2116/bunsekikagaku.73.345

書誌事項

タイトル別名

Determination of Cyanide and Cyanoglycosides in Foods Containing Apricot Seeds by HPLC with Fluorescence Detection
ケイコウケンシュツ HPLC ニヨルキョウニンガンユウショクヒンチュウノシアンカブツイオンオヨビシアノハイトウタイノテイリョウ

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説明

<p>近年では，いわゆる健康食品の安全性に関する懸念が広がっている．杏仁を使用した食品において，食品安全の観点から製造工程においてシアン化物イオン及びシアノ配糖体の含有量を低減させる必要がある．杏仁を含む食品中の蛍光ポストカラムHPLCを用いたシアン化物イオン及びシアノ配糖体の分析法を開発した．杏仁を含む食品を用いてシアノ配糖体分析法の添加回収試験を実施し評価した．シアノ配糖体分析法の抽出液中へのシアン化物イオンの添加回収試験では，回収率96.4％，併行精度1.9％，室内精度8.1％であった．また，同抽出液中へのシアノ配糖体の添加回収試験では，回収率87.4％，併行精度0.4％，室内精度9.2％であった．シアン化物イオン分析法及びシアノ配糖体分析法を用いて杏仁を含む食品中で遊離のシアン化物イオン及びシアノ配糖体の両方を含む食品で各成分を分別定量できることが示唆された．</p>

収録刊行物

分析化学

分析化学 73 (7.8), 345-349, 2024-07-05

公益社団法人日本分析化学会

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