アレクチニブが奏効した<i>ALK</i>融合遺伝子陽性小細胞肺癌の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Successful Treatment of Anaplastic Lymphoma Kinase (<i>ALK</i>) Fusion Gene-positive Small-cell Lung Cancer: a Case Report

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説明

<p>背景.Anaplastic lymphoma kinase(ALK)融合遺伝子は非小細胞肺癌の約5%にみられるが,小細胞肺癌においてALK融合遺伝子を認める症例は稀である.症例.47歳女性.X年5月に全身の皮下結節を認め,近医整形外科を受診した.皮下結節生検を施行し,小細胞癌皮下転移の診断となりJA北海道厚生連帯広厚生病院呼吸器内科を受診した.全身精査の結果,左上葉原発小細胞肺癌cT4N3M1c(PUL,OSS,PLE,LYM,HEP,BRA,SKI,OTH)IVB期ALK融合遺伝子陽性の診断となった.一次治療として,シスプラチン(80 mg/m2)/エトポシド(100 mg/m2)を行ったが,1コース終了後にPDとなった.二次治療としてアレクチニブを投与したところ奏効が得られた.結論.ALK融合遺伝子陽性小細胞肺癌に対して,ALK阻害薬が奏効した貴重な1例と考えられた.</p>

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 64 (6), 854-859, 2024-10-20

    特定非営利活動法人 日本肺癌学会

参考文献 (10)*注記

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