歩行者の日傘利用の暑熱環境緩和効果の評価に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study on evaluations of relaxation effects of utilizing a parasol for a pedestrian on thermal environment in outdoor spaces
  • Part3 Evaluations of convective heat transfer coefficient of a pedestrian with parasol and adaptation effect to thermal environment using CFD analysis
  • その3 CFD解析による日傘使用者の対流熱伝達率、暑熱環境適応効果の評価

説明

夏季の暑熱環境悪化により屋外における滞在者や歩行者の行動的適応が注目されている。そのため、日傘使用者の対流熱伝達率分布やその周辺の微気候に与える影響を分析し、その実態を明らかにすることを目的とする。本論文では、CFD解析を用いて日傘を持つ人体の対流熱伝達率分布と人体体温調節モデルを採用した日傘使用者周辺の微気候の評価を行った。3ケースの解析が行われた。Case1では日傘を持たない場合、Case2では日傘を鉛直に持つ場合、Case3では日傘を日射の入射方向に向けて保持する場合を想定した。分析の結果、日傘保持の方法次第では、頭部付近の対流熱伝達率が約7割程度減少すること、胴体の発汗率を約10%程度減少することが明らかとなった。今後はこの分析を環境条件や日傘の種類などの多様な影響を課した解析を行い、さらに歩行者に最適な暑熱適応策を明らかにすることが課題である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390865054699173760
  • DOI
    10.24538/jhesp.47.0_59
  • ISSN
    24348007
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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