本邦における前置血管症例の検討

  • 向井 健人
    香川大学医学部母子科学講座周産期学婦人科学
  • 田中 宏和
    香川大学医学部母子科学講座周産期学婦人科学 小豆島中央病院産婦人科
  • 合田 亮人
    香川大学医学部母子科学講座周産期学婦人科学
  • 香西 亜優美
    香川大学医学部母子科学講座周産期学婦人科学
  • 石橋 めぐみ
    香川大学医学部母子科学講座周産期学婦人科学
  • 伊藤 恵
    香川大学医学部母子科学講座周産期学婦人科学
  • 新田 絵美子
    香川大学医学部母子科学講座周産期学婦人科学
  • 花岡 有為子
    香川大学医学部母子科学講座周産期学婦人科学
  • 鶴田 智彦
    香川大学医学部母子科学講座周産期学婦人科学
  • 宮越 敬
    聖母会聖母病院
  • 金西 賢治
    香川大学医学部母子科学講座周産期学婦人科学

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of vasa previa cases in Japan

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説明

<p> 目的・方法:2002年以降に本邦で報告された前置血管症例を文献検索で抽出し,情報を得た195例と自験例9例の204例について,分娩週数と転帰をもとに分娩至適時期に関する検討を行った.</p><p> 結果:分娩時期が特定できた症例で,事前に診断され選択的帝王切開術となった症例は120例,未診断例および予定前に緊急帝王切開術となった症例は80例であった.これら200例の分娩週数は,妊娠33週未満が10.5%,妊娠34週未満が16.0%,妊娠35週未満では32.0%であった.それぞれの週数以前に予定された帝王切開を除いた場合,妊娠33週まで妊娠を継続できた割合が89.5%,妊娠34週までが84.4%,妊娠35週までが76.0%,妊娠36週までが60.8%であった.</p><p> 考察:前置血管の分娩至適時期については,妊娠が継続できた割合を考慮し,妊娠34週まで待機することは十分に許容されるものと考えられた.</p>

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