ICG蛍光尿管ステントが手術に有用であった馬蹄腎併存直腸S状部癌の1例

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  • A Case of an ICG-fluorescent Ureteral Stent in Surgery for Rectosigmoid Colon Cancer with a Horseshoe Kidney

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<p>症例は65歳,女性.持続する血便を主訴に近医を受診し,下部消化管内視鏡検査で直腸S状部に進行癌を指摘された.術前に施行したCTで馬蹄腎と左総腸骨動脈から分岐する過剰腎動脈を認めた.cT3N0M0,cStage IIaと診断し腹腔鏡下前方切除術,D3郭清を施行した.術前にICG蛍光尿管ステントを左尿管に留置し,術中は尿管を視認しつつ適切な剥離層を保つことで副損傷なく安全に手術を終えることができた.馬蹄腎は血管系・尿路系・自律神経系といった様々な解剖学的異常を伴うが,術前精査に加えてICG蛍光尿管ステントのようなデバイスを用いることによってより安全に手術を行うことができると考えられた.</p>

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