真核生物の細胞膜進化とステロイド・バイオマーカーの起源

書誌事項

タイトル別名
  • Evolutionary origin of the eukaryotic cellular membrane and its geobiological implications

説明

<p>ステロイドはほぼ全ての真核生物がもつ特徴的な形質の一つであるが、近年のゲノム解析によりこれまで知られていたよりも多くのバクテリアがステロイド合成経路をもつことが示唆されている。本講演では真核生物のステロイド合成経路はバクテリア由来の可能性が高いことを示す。またバクテリアのステロイド合成経路は真核生物がもつ合成経路よりも古い形質を残していると推測される。バクテリアおよび真核生物におけるステロイド合成経路は複数の発展段階をたどっており、24億年前の大酸化イベント後の地球環境に順次適応していった過程であると考えられる。ステロイドは真核生物がミトコンドリアを獲得して現在知られる真核生物の形に到達する過程において重要な役割を果たしたと考えられる。さらにステロイドはこれまで真核生物固有のバイオマーカーとして利用されてきたが、バクテリアのステロイド合成が与える影響についても考察する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1391131406309778176
  • NII論文ID
    130007977222
  • DOI
    10.14862/geochemproc.67.0_64
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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