長期的なモニタリングによる造成時期が異なる人工岩礁性藻場の生物遷移

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タイトル別名
  • LONG-TERM MONITORING OF ECOLOGICAL SUCCESSION IN ARTIFICIAL SEAWEED BED SUBSTRATUM WITH DIFFERENT CREATION PERIODS
  • チョウキテキ ナ モニタリング ニ ヨル ゾウセイ ジキ ガ コトナル ジンコウ ガンショウセイ モバ ノ セイブツ センイ

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抄録

<p> 本研究は,岩礁性藻場に隣接して創出した岩礁性藻場生育基盤に着生した海藻の種類や量,生息する動物の量の違いについて長期的なモニタリングをすることで,創出を隣接させることや創出規模の効果について検証することを目的とした.第1期,第3期及び第4期への海藻着生量はそれぞれ創出後40ヶ月,19ヶ月及び16ヶ月程度まで増加した.周辺天然藻場に着生した海藻との類似度指数が概ね0.70を超えたのが,第1期,第3期及び第4期ではそれぞれ73ヶ月,38ヶ月及び22ヶ月と隣接して藻場生育基盤を創出するたびに,周辺天然藻場の海藻種に近づく期間が短くなった.岩礁性藻場生育基盤の創出後の経過時間及び創出規模と付着生物量及び魚類出現密度との間に関係は確認できなかった.岩礁性藻場生育基盤の創出を隣接させ,創出規模が大きくなるたびに海藻の種類数や着生量が増える期間や周辺天然藻場に類似度が近づく期間が短くなった.</p>

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