極限に関する理解の進展を意図した学習指導

書誌事項

タイトル別名
  • Learning with the Intention of Improving Understanding of Limit
  • 極限に関する理解の進展を意図した学習指導 : 求積場面に焦点をあてて
  • キョクゲン ニ カンスル リカイ ノ シンテン オ イト シタ ガクシュウ シドウ : キュウセキ バメン ニ ショウテン オ アテテ
  • Focus on the Quadrature Scene
  • 求積場面に焦点をあてて

この論文をさがす

説明

<p>本研究は,筆者らの問題意識である微分積分の学習における生徒の認識が方法知にとどまってしまうという現状を改善するために微分積分の根底にある極限について,求積場面において誤差について考察させることで極限の観念がどのように進展するかという示唆を得ることを目的としている。そのために調査問題をもとに大学生を対象として,極限の観念の認識を探った。調査問題から極限観念について誤った認識があるのではないかという問題が見出された。調査問題の結果をもとに,極限の観念を如何に生徒が見いだしていくか『数学第一類』の問をもとにした本問題を使って調査を行った。誤った認識を改善していくため,ある生徒の問題解決の様相を考察し,その変容を探った。その結果,「特異な到達の状態」と捉えるのではなく,「近迫の状態」として極限を捉えることができるようになった。微積分の根底にある極限の認識を正しくとらえ直すことは,筆者らが問題と考える微分積分の学習の改善につながる可能性をもったものである。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ