BOR素子及びマッシュルーム形寄生素子から成る広帯域・高利得ビーム走査アンテナ

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タイトル別名
  • A Wideband High-Gain Beam-Steering Antenna Composed of a BOR Element and Parasitic Mushroom-Shaped Elements

抄録

10 dBi以上の高利得ビームを広帯域にわたり走査するアンテナを提案している.このアンテナは回転対称体(BOR)素子及びマッシュルーム形寄生素子(MushPE)から構成されている.はじめに,本論文で使用するBOR素子の特性を明らかにする.BOR素子は70%以上の広帯域にわたって2以下の電圧定在波比を有し,方位面内において無指向性ビームを放射する.次に,BOR素子の周囲にMushPEを円形に配列することにより,ビーム走査アンテナを構築している.BOR素子とMushPEの距離は一定であり,この構造をBOR一列マッシュルームアンテナシステムとよぶ.MushPEの接地板に対する状態(開放または短絡)を制御することにより,方位面内におけるビーム走査を達成している.更に,利得の広帯域化を目指しMushPEの配列を二列化する.このとき,10 dBi以上の利得が得られる帯域は約45%となる.最後に,アンテナを試作し,実験を行っている.実験結果はシミュレーション結果とよく一致し,シミュレーションの妥当性を確認している.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1391694356262522752
  • DOI
    10.14923/transcomj.2020jbp3041
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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