けい酸塩スラグのマグネシア質細管への浸透高さに及ぼす溶解反応の影響

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タイトル別名
  • Influence of Dissolution Reaction on Penetration Height of Silicate Slag into Magnesia Tube
  • ケイ サンエン スラグ ノ マグネシアシツ サイカン エ ノ シントウ タカサ ニ オヨボス ヨウカイ ハンノウ ノ エイキョウ

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抄録

珪酸塩スラグのマグネシア質細管への浸透高さに及ぼす溶解反応の影響を調べるために,1500℃において毛細管として用いたマグネシア質細管へのMgO濃度の異なる珪酸塩スラグの浸透実験を行った。マグネシア質細管に浸透したスラグの浸透高さの時間依存性を基にスラグ浸透挙動を解析することにより,以下の結論を得た。 1) マグネシア質細管へのスラグの浸透高さは,浸漬時間20s以降で低下する。これは,スラグによる細管の侵食により 細管内径が拡大することと,細管に浸透したスラグ中のMgO濃度が増大するために,細管内壁とスラグ間の界面張力が 増加することが原因である。 2) マグネシア質細管へのスラグ浸透高さが最大値に到達した以降においても,スラグへのマグネシアの溶解量が多い程,細管内壁とスラグとの界面張力の低下量も大きくなるため,スラグによるマグネシアの濡れ性が向上する。

収録刊行物

  • 耐火物

    耐火物 62 (5), 226-232, 2010-05-01

    耐火物技術協会

参考文献 (14)*注記

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