日本におけるIndex of Orthodontic Treatment Needを用いた不正咬合の疫学調査
書誌事項
- タイトル別名
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- Epidemiological investigation of malocclusion in Japan using the Index of Orthodontic Treatment Need (IOTN)
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説明
わが国の不正咬合の疫学調査は独自の基準によるものが散見されるのみで,国際的に比較可能なIndex of Orthodontic Treatment Need(IOTN)を用いた疫学調査はほとんどない.そこで今回,日本人における不正咬合の種類と程度および矯正治療の必要性に関する基礎データの構築を目的に,IOTNを用いた疫学調査を行った.調査対象は,4つの地域の11歳から14歳児,497名としたが,矯正治療経験のある72名(14.5%)は除外した.調査は,レントゲン,研究用模型を利用せず口腔内診査法によりIOTNを算出した.機能と形態の両面から咬合を評価するDHCにおいて「矯正治療必要性あり」(DHC Grade 4,5)と判定された者は34.1%であった.不正咬合の内訳は,叢生17.4%,過度のoverjet 10.1%,萌出余地不足13.2%,永久歯欠損4.0%,過蓋咬合2.6%,交叉咬合2.4%,開咬0%,反対咬合0%であった.一方,客観的審美性の観点から咬合を評価するACにて「矯正治療必要性あり」(AC Grade 8-10)に分類された者は10.4%であった.これらの結果を総合すると,「矯正治療必要性あり」と分類された者は35.5%であった.以上の結果をこれまでの報告と比較すると,矯正治療が必要とされる者の割合は英国の調査結果とほぼ近似していたが,不正咬合の種類としては叢生が約2倍で,不正咬合の特徴は欧州と異なる可能性が示唆された.
収録刊行物
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- Orthodontic waves : 日本矯正歯科学会雑誌
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Orthodontic waves : 日本矯正歯科学会雑誌 68 (3), 142-154, 2009-10-25
日本矯正歯科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1543668945070403968
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- NII論文ID
- 110007503426
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- NII書誌ID
- AA11917839
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDL-Digital
- CiNii Articles
- KAKEN