ヒトEmbryonal Carcinoma細胞モデルを用いた分化誘導療法に関する基礎的研究

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  • Fundamental Studies on Differentiation Inducers Using a Human Embryonal Carcinoma Model

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抄録

多分化能を有するヒトEmbryonal Carcinoma (EC) 培養細胞株NEC14は, in vitroで調べた5種類の分化誘導物質の中で, N, N'-hexamethylene bisacetamide (HMBA) 10^<-2>Mで最も強力に分化が誘導された。HMBA 3日間の処理で, ほぼ100%の細胞に形態的分化が誘導され, 分化細胞は増殖を停止し, ヌードマウスへ移植できなくなった。また種々の分化形質が発現した。一方in vivoで腹腔に移植された腫瘍は, HMBA (10 mg, 週2回) の腹腔内投与で増殖が抑制された。以上の結果から, ヒトEC細胞は分化誘導療法の良いモデルになると考えられる。

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