無カラーテル尿管皮膚瘻症における尿路感染症に関する研究-とくに single lumen catheter と double lumen catheter による採尿法について

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タイトル別名
  • STUDY ON URINARY INFECTION IN TUBELESS CUTANEOUS URETEROSTOMY : pathognomonic meanings of bacterial flora in renal pelvis and methods of collecting urine

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説明

tubeless ureterocutaneostomyにおける尿路感染について解明するため,tubeles ureterocutaneostomyを有する患者を対象として以下の検討を行なった.内腔が1重のsingle lumen catheter(SLC)と特別に製作した内腔が2重のdouble lumen catheter(DLC)を用いてストーマより腎盂まで導尿した.得られた腎盂尿とpouch尿を使用して膿尿,細菌尿およびantibody coated bacteria(ACB)の検出を行なった.その結果,無カテーテル尿管皮膚癌の腎盂尿にもかなりの頻度で細菌尿が認められることが判明した.これら細菌尿は膿尿を伴うことは少なく,ACB陽性率も低いことから腎盂内細菌叢の病原性は低いと考えられた.また,採尿方法としてpouch尿を用いることは不適当であり,カテーテルによる腎盂尿採取が必要であるが,簡便なSLC法でもDLC法でも大差のないことが判明した.

収録刊行物

  • 日泌尿会誌

    日泌尿会誌 78 76-82, 1987

    社団法人日本泌尿器科学会

被引用文献 (1)*注記

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