音長の原構造パターンとクロージャーランキングの設定

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タイトル別名
  • Durational Archetypes and Assigning Closure Ranking

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説明

本論の目的は、構造音の決定に関わる音長クロージャーに関して、次の二つの問題を理論的に整理することである。第1は、ナームアの旋律的原型構造の理論を、音長の原型パターンとして応用してみせること。応用的に分析した結果、音長にも旋律の場合のような原型構造-3つの基本プロセス型と、6つの派生クロージャー型、合計9つのパターン-を抽出することができた。すべての音長パターンは、この9つの原型パターンの組み合わせとして考えることができるわけである。第2の問題は、この9つのパターンが、クロージャーとしてのアクセントを生じさせるとすれば、どのように決定、測定されえるかということ。ここでは、従来の音長アクセントの理論にこだわることなく、長-短の進行的プロセスにおいても、変化として認知される条件のもとでは、クロージャーとしてとらえることとした。そうすることによって、6つの派生型のクロージャーの質的な違いと、量的なレベル、ランキングの設定が可能となったのである。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570291227269994880
  • NII論文ID
    110002935537
  • NII書誌ID
    AN10438388
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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