乳癌の早期発見と最新治療及び長期予後について

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  • Early Detection and Up-to-date Treatment, and Long-term Prognosis of Breast Cancer

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日本女性の乳癌は戦後徐々に,密かに増加し,2002年の死亡数は10,000人弱に達した。さらに乳癌の治療成績は良好なために,10年生存率は80%を越え,患者の数は数万人に達している。日本の乳癌は経年的に増加する欧米の乳癌と違って50歳をピークとした山型分布を示し,壮年中年女性にとって脅威となっていてこの事実は特に近年マスコミによってさかんに報道されている。このような情勢の中で,我が国の乳癌がより早期発見されるようになっているかと言えば「否」であって,どうしてこのような状態になるまで放っておいたのかと思われるような患者が後を断たない。乳癌の初発症状の主なものは「しこり」の触知であって,自覚によって乳房内の大事変に気付くことができるのである。この乳癌の増加の認知と「しこり」に対して自己触診を励行することが重要であって将来はマンモグラフィー検診になってゆくであろうが,当面は自己検診が最重要課題である。

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