モデル実験系における種々の食物繊維とタウロコール酸との結合能

書誌事項

タイトル別名
  • Binding capacity of various dietary fibers to taurocholate in a model system

この論文をさがす

説明

種々の食物繊維(DF)とタウロコール酸ナトリウムとの結合能を調べた。(1)20mgの各種のDFあるいはDF含有食品を0.5μ moleのタウロコール酸ナトリウムを含むリン酸緩衝液(pH7.4)2mlに添加し, 37℃で2時間反応を行った。(2)DFを貯蔵あるいは加熱したところ, タウロコール酸との結合能は未処理DFに比べて低下した。(3)溶液中のカゼイン量が増すにつれてコレスチラミンあるいはイヌリンの胆汁酸との結合能は低下した。一方, 溶液中のでんぷん量が多い場合に吸着能は上昇した。また, ミネラル混合の添加量を変えても吸着力は変化しなかった。これらのことから, DFの胆汁酸との結合能は溶液中の共存物質によって影響を受けることが示唆された。(4)コレスチラミンとキトサンを同時に添加したときの吸着力はそれぞれを単独で加えた場合と同じで, DF同時添加による相乗効果はみとめられなかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571135651917659008
  • NII論文ID
    110001161091
  • NII書誌ID
    AN0003273X
  • ISSN
    02883953
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ