頑健な自然言語処理の研究動向と課題

  • 松本 裕治
    奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
  • 今一 修
    奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Current Issues in Robust Natural Language Processing

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説明

伝統的な自然言語処理技術の多くは,システムがもつ辞書や文法によって定義される適格な文(well-formed sentence)を対象としてきた.しかし,現実に直面するテキストや話し言葉には様々な非文法的な表現や誤りが含まれる.このような対象に対しては,文法的に適格な入力だけを仮定する訳にはいかない.実用的な自然言語処理システムは,システムの予測を越えるような入力にも対処できる能力を持つ必要がある.本稿では,頑健な自然言語処理(robust natural language processing)の動向を解説し,その問題点について考察する.自然言語システムの頑健性はいくつかの観点から考えなければならないことを指摘する.また,頑健な自然言語処理手法に関する著者らの考えについても述べる.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571135652191871488
  • NII論文ID
    110002916843
  • NII書誌ID
    AN10442647
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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